Chromium シングルセル遺伝子発現Flex

シングルセルRNA-seqの柔軟な手法と多くの可能性

Chromiumシングルセル遺伝子発現Flexは、シングルセル解析の可能性を大きく広げます。新鮮・凍結・固定サンプル、さらにはFFPEからでも細胞に関する重要な洞察を発見できるようになりました。研究者自身のスケジュールに合わせてサンプルの固定、バッチ処理、ランを実行できます。最大限のワークフロー柔軟性を提供しながら、コストを削減できる高度なケミストリーで、研究を思いのままに実現します。

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シングルセル遺伝子発現Flex

Resources:

  • 固定、バッチ分け、後にラン

    頑健な固定プロトコールを活用することで、お客様のスケジュールに応じてアッセイを実行できるため、サンプルの輸送が簡単になり、ワークフローが最適化されます。

  • 新鮮サンプル、凍結サンプル、固定サンプルのプロファイリング

    固定組織(FFPEも可)から細胞、核、FACSソート細胞まで、これまで対応できなかったサンプルも容易に解析できるようになりました。

  • サンプルあたりのコストを削減

    バッチ方式のマルチプレックスな解析により、サンプルあたりのコストが最大75%削減され、シーケンスコストが抑えられ、リソースを最大限に活用できます。

  • 実験における究極の柔軟性

    1回のランで最大100万個の細胞を処理し、バッチやサンプルのスループットを簡単に変更可能であり、遺伝子発現と並行してタンパク質をキャプチャーします。

  • 業界をリードする性能

    損傷RNAや低発現遺伝子であっても、比類のない感度による全トランスクリプトームプロファイリングによって自信を持って解析できます。

  • 合理化されたワークフローと解析

    再現性が高く簡単なプロトコール、シンプルなデータ管理、迅速な処理によって遺伝子発現プロファイルを探索します。

サンプル輸送の簡素化と独自スケジュールの設定

サンプルを固定し保存することで、変動を抑えてデータ品質を維持しながら、最適化された柔軟なサンプルバッチ処理を行えます。

FFPEを含む難しいサンプルから質の高いデータを得る

革新的なプローブ設計により、組織全体、FFPEサンプル、RNA断片を含むサンプルでも、高感度で頑健な性能を保てます。

費用対効果の高いscRNA-seqをさらに多くのサンプルで実現

サンプルあたりのコストを削減しながらシングルセル研究の対象範囲を拡大し、より大規模な実験を可能にします。

多施設共同実験の容易な実施

信頼性の高いプロトコールにより貴重なサンプルの生物学的特性が保持されるため、グローバル規模の研究を行えます。

研究ニーズに合ったデータの収集

柔軟性に富むアッセイにより、遺伝子発現と並行してタンパク質をキャプチャーしたり、ユーザーが設計したプローブペアで特定のRNAをターゲットとして全トランスクリプトームパネルを補完したりすることができます。

実績のある結果

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ビデオ

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参考資料

Robust results for scRNA-seq from matched FFPE and freshly fixed samples

Robust results for scRNA-seq from matched FFPE and freshly fixed samples

Data Spotlight

Data Spotlight

Isolation of Cells from FFPE Tissue Sections for Chromium Fixed RNA Profiling

Isolation of Cells from FFPE Tissue Sections for Chromium Fixed RNA Profiling

Demonstrated Protocol

Demonstrated Protocol

Single Cell Gene Expression Flex: Lock in cell states, unlock potential

Single Cell Gene Expression Flex: Lock in cell states, unlock potential

Blog

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エンドツーエンドソリューション

Chromium Xシリーズ

シングルセルアッセイ用の拡張性の高い装置

Chromiumシングルセル遺伝子発現Flexキット

ヒトまたはマウスの新鮮サンプル、凍結サンプル、固定サンプルを対象として、シングルセルの全トランスクリプトーム解析および細胞表面タンパク質の同時測定を通じて細胞の多様性を探索する試薬キットです。

解析・視覚化ソフトウェア

データ処理プラットフォーム

解析パイプライン

視覚化ソフトウェア

世界最高水準のテクニカルとカスタマーサポート

専門サポートチームが電話またはeメールで対応いたします。

ワークフロー

スクロールして、シングルセル遺伝子発現Flexの基本的なワークフローをご覧ください。オプションとして、スループットを向上させるためのサンプルマルチプレックス化、あるいは細胞表面タンパク質検出のためのFeature Barcodeテクノロジーの利用(シングルプレックスまたはマルチプレックスのワークフローで利用可)があります。

  1. 1Step 1

    サンプルの採取

    新鮮、凍結、または固定された状態の細胞、核、全組織から出発します。新鮮組織サンプルの場合は、適切な手法に従ってサンプルを調製し、高品質のシングルセル懸濁液とします(またはステップ2に進み、組織を固定します)。必要に応じて、Feature Barcodeテクノロジーで全細胞を処理し、細胞表面タンパク質と遺伝子発現のプロファイリングを同時に行います。

    FFPEサンプルの場合は、このアッセイに使用するFFPE組織の解離方法の手引きを示したプロトコールの解説に従って処理を実行します。解離後のサンプルは、4°Cでは最大1週間、–80°Cなら最大6ヵ月間は安全に保存できます。解離後のサンプルを保存しない場合は、そのままステップ3に進みます。

    参考資料
  2. 2Step 2

    サンプルの固定と透過処理

    簡単なプロトコルに従って、パラホルムアルデヒド(PFA)中でサンプルを固定し、生物学的な状態で固定し、脆弱な細胞を保存しますこの時点で、サンプルを安全に輸送したり、作業の準備ができるまで、-80℃で保管したりすることができます。

    FFPEサンプルを扱う場合はこのセクションをスキップして、直接ステップ3に進みます。

    参考資料
  3. 3Step 3

    10xライブラリーの構築

    固定サンプルにプローブセットをハイブリダイズし、Chromium iXまたはChromium X装置で個々の細胞を分画化します。ライゲーションと伸長反応の後、10xバーコードが付加されたライブラリーを構築します。ナノリットルスケールの各パーティションの内部で、細胞はRNAを鋳型とするライゲーション反応を受け、その生成物は起源とする個々の細胞ごとに共通する10xバーコードが付加されています。スループットを高めるためのマルチプレックス化のワークフローでは、サンプルにプローブセットをハイブリダイズしてからサンプルをまとめてプールし、通常どおりに作業を進めます。Chromiumチップの1つのレーンには最大16サンプルをロードできます。この場合、プローブの各セットには別のユニークなバーコードが付加されているため、個々の分子がどのサンプルに由来するかを対応づけることができます。

    サンプル固定の前に、全細胞をFeature Barcodeテクノロジーで処理して細胞表面タンパク質のプロファイリングを行えば、遺伝子発現ライブラリーとともにタンパク質発現ライブラリーを作成することができます。

    参考資料
  4. 4Step 4

    シーケンス

    得られた10xバーコードライブラリーはIlluminaシーケンサーによる通常のNGSショートリードシーケンスに対応しており、一度に数十万の個別の細胞について大規模な転写のプロファイリングが行われます。

    参考資料
  5. 5Step 5

    データ解析と視覚化

    解析ソフトウェアCell Rangerの使用により、各細胞の発現プロファイルを生成し、類似したプロファイルを持つ細胞のクラスターを同定し、複数サンプルのデータを集約することができます。視覚化ソフトウェアLoupe Browserを使用することで、結果をインタラクティブに検索できます。

    解析パイプラインのアウトプット

    アウトプットにはQCの情報およびファイルがあり、Loupe Browser視覚化ソフトウェアやサードパーティのRツールまたはPythonツールでのさらなる解析に容易に使用できます。

    参考資料

よくある質問

プローブベースのアプローチを用いて、シングルセルからのトランスクリプトーム(ヒトまたはマウス)の包括的なプロファイリングを可能にします。Feature Barcode技術の追加により、細胞表面タンパク質発現の同時プロファイリングが可能になり、複雑な生物学への多面的な知見が得られます。また、このアッセイによりサンプルのマルチプレックスが可能になり、スループットとワークフローの効率を向上させることができます。

比較試験において、シングルセル遺伝子発現Flexアッセイの感度は、シングルセル3'遺伝子発現アッセイの2倍であることが示されました。

サンプルの固定化によって、細胞の状態が維持されるため、シングルセル解析を困難にする時間的な制限がなくなります。固定化のプロトコールは、貴重であったり壊れやすかったりするサンプルを、採取地点から中央施設(コア検査室や受託会社など)まで輸送して処理することを可能にします。

また、固定化によってサンプルのバッチ処理がより効率的になり、ワークフローの利便性が高まるとともにばらつきも抑えられます。固定化は感染性物質を中和する働きもあり、このステップの適切なバリデーションが行われた後は、サンプルをBSL-3実験室で取り扱う必要がなくなる場合があります。

このアッセイはヒトおよびマウスのサンプルに対応しています。新鮮または凍結させたシングルセル・核の懸濁液または組織から出発して10x Genomicsの固定プロトコールに従うか、FFPE組織から出発して、10x Genomicsの実証済みプロトコールに従ってFFPEサンプルから組織を解離し、シングルセル遺伝子発現Flexに使用できるようにします。

このオプションはヒトおよびマウスの新鮮サンプルに対応しています。固定化の前に、(Feature Barcodeテクノロジーを利用して)全細胞を抗体-オリゴヌクレオチド結合体で標識することで、遺伝子発現と同時に細胞表面タンパク質のプロファイリングを実行することができます。

Cell Rangerは、各細胞の発現プロファイルを自動的に生成し、類似した発現プロファイルを持つ細胞のクラスターを特定する解析パイプラインです。その後、視覚化ソフトウェアLoupe Browserを使用して、結果をインタラクティブに探索することができます。どちらのツールもサポートサイトから自由にダウンロードでき、10x Genomicsのデータセットをお客様ご自身のコンピュータで解析することができます。

10x Genomics Cloud Analysis(現在米国とカナダでのみ使用可能)では、シンプルなウェブインターフェースを通じ、最適化されたスケーラブルなインフラを活用することで、シングルセル遺伝子発現Flexのデータを処理して迅速に結果を得ることができるようになります。ユーザーは、このクラウドのインターフェースを通じてCell Rangerパイプラインのセットアップおよび実行が可能です。

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製品

シングルセル遺伝子発現Flex

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シングルセル遺伝子発現解析

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シングルセル免疫プロファイリング

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シングルセルマルチオームATAC + 遺伝子発現

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機能

  • Whole transcriptome gene expression
  • サンプルマルチプレックス
  • 組織における3' 全トランスクリプトーム(遺伝子発現)
  • サンプルマルチプレックス
  • TCR/BCR全長ペアシーケンス
  • 5' 全トランスクリプトーム(遺伝子発現)
  • 同一核からの遺伝子発現とクロマチンプロファイリングの組み合わせ

拡張

  • Cell Surface Protein
  • サンプルマルチプレックス
  • Cell Surface Protein
  • CRISPRスクリーニング
  • サンプルマルチプレックス
  • Cell Surface Protein
  • Antigen Specificity
  • CRISPRスクリーニング

装置

  • Chromium X シリーズ
Single Cell Gene Expression

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